保育園や幼稚園への送り迎えはもちろん、毎日のお買い物に、近所の公園へ遊びに…。忙しいママの足として大活躍してくれるのが、チャイルドシート設定のある電動自転車です。
でも産後の衰えた体力で乗りこなせるか不安…。そんなママでも安心して乗るためには、何を基準に選べば良いのでしょうか。
ポイントは、「安全性」と「使い勝手」です。実際に乗ってみないと分からない電動自転車の使い勝手についても、ママ目線でポイントを解説していきます。
子供が赤ちゃんから幼児へと成長する1歳〜2歳、これから一緒にいろんなところへお出かけしたい!とママの夢が膨らむ時期です。
免許を持っていなくてもちょっと遠出ができる自転車は、そんなママの強い味方。でも今まで乗っていた普通の自転車にチャイルドシートを付けようとすると、いろいろと不都合が出てくるのです。
まず子供1人分重くなることによって重心が変化し、足への負担が増すのはもちろん、ハンドルもフラつきがちに。また、普通の自転車だと、チャイルドシートを取付けても子供1人(6歳未満)までしか乗せられません。子供を2人乗せる可能性もあるのならば、幼児2人同乗基準適合車を選ぶ必要があります。
電動自転車の場合、メーカーが子乗せモデル※として販売しているものは、すべて幼児2人同乗基準適合車。低重心に設計されていて、子供を前後2人乗せてもふらつきにくく、電動アシスト力で漕ぐ力をサポートしてくれます。
妊娠・出産を経て体力が落ちているママにとっては、電動自転車の子供乗せモデルという選択肢が、堅実かつ安全というわけです。
今回は、そんな選択肢を選んだママ(パパ)に、ぜひ参考にしていただきたいポイントをあげていきましょう。
まず大事なことは、自分の身長に合った適正なサイズを選ぶこと。
子供を乗せ、荷物を載せれば、重心は自然と高くなりがちです。高い重心は、ハンドルのフラつきやグラつきにつながります。不意の転倒をさけるためには、重心はなるべく低い方が良いのです。
よくある例は、デザインが気に入ったからという理由で、少し無理をして大きめの電動自転車を選ぶというもの。パパも乗るからと、パパの身長に合わせるのもよくありません。子供を乗せた状態で重たい自転車が転倒すれば、想像以上のけがをする可能性も。
2人で共用するなら、小柄な方、体力のない方のサイズに合わせてください。
気をつけてほしいことは、子供を1人乗せるときと、2人乗せるときでは目安とする適応身長が変わってくるということ。基本的に、1人乗せる場合よりも、2人乗せる場合の方が高い身長が必要となります。小柄なママが子供を2人乗せたい場合には、特に注意が必要。しっかりチェックして、身長に合った適正なサイズを選んでください。
販売店では必ず試乗させてもらいましょう。
電動自転車は、ペダルを踏むとその力をセンサーが感知して、モーターが作動し人力をアシストする仕組みになっています。どのくらいの強さで、どのタイミングで人力をアシストするかを決めているのはセンサー。その設定や感度などはメーカーによって違うため、比べれば乗り味が全く違うのです。グッと力強いアシストがいいのか、自然にサポートしてくれる感じがいいのか。どちらが自分に合っているのかは、実際に乗ってみなければ分かりません。
試乗するときはぜひ子供も一緒に。設定されているチャイルドシートも当然メーカーによって異なります。乗せやすさ、安全性、シートベルトの着脱のしやすさなどを重点的にチェックしてください。
電動自転車に子供を乗せてぐるっとひと回りしたら、乗り心地について当の本人に聞いてみましょう。シートのクッション性やハンドルの握りやすさなどは大切にしてあげたい要素です。保育園や幼稚園へ行きたがらない理由のひとつになってしまわないように…。
そしてもうひとつ重要なことは、日々の使い勝手。
チャイルドシートをつけた電動自転車は、思いのほか横幅があります。そしてタイヤ径が大きいほど全長も長め。つまり小回りが利きにくくなるのです。意外と忘れがちですが、電動自転車のアシストが作動するのは、ペダルに足を乗せているときだけ。駐輪場で押しているときには、ただの重たい自転車にすぎません。
買い物を終え、さあ帰ろうと駐輪場に行くと、自分の自転車が奥の方に追いやられていた…。自転車デビューすれば、こうしたシチュエーションも日常の風景です。試乗の際は子供を乗せた状態で押し歩きも試し、取り回しのしやすさを確かめてみましょう。
また、子供の乗せおろしは毎日の作業。チャイルドシートに子供が自分でよじのぼると大変危険なため、子供が大きくなっても抱っこして持ち上げ、乗せてやる必要があります。このとき、タイヤ径が大きいとその分高く持ち上げなければならないのです。
小さいうちは体重も軽いので苦になりませんが、大きくなってくると死活問題に。なにしろ5歳の子供の平均体重は18キロ後半。ちなみに26型と20型を比べた場合、後部チャイルドシートの座面高は約15cm高くなります。こうしたことも電動自転車の購入前に知っておきたいことのひとつですね。
電動自転車を購入したら、必ず子供用ヘルメットも一緒に購入しましょう。道路交通法で6歳未満の子供が自転車に乗る時には、ヘルメットの着用が義務づけられています。
万一のときに、子供の大切な頭部を守るヘルメット。可愛いデザインのものがたくさんありますから、子供と一緒にぜひ楽しんで選んでください。
子供とのおでかけは、晴れた日のごきげんなときばかりではありません。両手にあふれるほどの荷物を抱え、雨の日だろうが風の日だろうが、自転車で出かけなければならないときはやってきます。子供が熱を出したとき、自分が熱を出したとき…病院まですぐに行きたいというときだってあるかもしれません。
少し無理をすれば大丈夫、と見た目のスタイリッシュさで決めてしまうのは考えもの。
子供を乗せて走る期間は、そう長くはありません。子育てを卒業したあと、「大変だったけど、楽しかったなぁ」と振り返ることができるのは、事故や怪我なく過ごせたから。子供との自転車ライフがすてきな思い出になるように、ぜひ前述を参考に納得のいく電動自転車を選んでください。
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