環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したケニア人女性が、日本に来日した際、「環境活動がもつ複数の意味を、たった一つの言葉で言い表している」と感銘したのが「もったいない」という言葉。それから、世界で注目されるようになりました。
そこには、Reduce(ゴミ削減)、Reuse(再利用)、Recycle(再資源化)という環境活動の3Rに、資源に対するRespect(尊敬の念)が込められていて、英語ではそれに当てはまる言葉がないそうです。
私たち日本人が、昔から大切にしてきた「もったいない」という気持ち。自転車にあてはめて考えてみると、環境活動に限らずさまざまな面で共感できることに気づかされます。
自動車を否定する訳ではないけれど、自転車なら家計を助けてくれたり、エネルギーの無駄使いを防げることがこんなに多くあります。
スポーツクラブに行きたいけれど、費用もかかるし時間もない。そんな悩みも、自転車なら一気に解決してくれます。通勤やお買い物など、毎日の移動手段をできるだけ自転車に変えてみましょう。
自転車は、古くなった部品を交換したり大切に乗っていれば、数十年は長持ちします。しかも、自転車の扱いに慣れた人なら、ほとんどの部品交換も自分でできてしまうほどシンプルな構造。まさに「もったいない」を絵に描いたような乗り物です。
ヨーロッパでは、ボロボロになった自転車をメンテナンスしながら乗り続けることがステータスだとか。そんな成熟した価値観が広がると、社会にもいい影響を与えそうです。
身長によって多少のサイズ違いはあるものの、基本的に自転車はみんなでシェアできる乗り物です。そんなメリットから近年増えているのが、自転車シェアリングやコミュニティサイクルという考え方。コミュニティサイクルとは、地域内にいくつかのサイクルポートを設置して、その間を自由に移動・返却できるようにするというものです。日本国内でも、多くの自治体や大学などが導入して注目されています。
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