地球温暖化やエネルギー問題への関心が高まっているいま、自転車を活用したビジネスは時代のニーズにマッチしているといえます。また、従来の車社会をベースに考えられてきたビジネスは、自転車に置き換えることで新たなアイデアも生まれてくるでしょう。
私たちがこうなったらステキだなと思える、自転車に関連したビジネスの可能性をご紹介します。
コミュニティサイクルとは、地域内にいくつかのサイクルポートを設置して、その間を自転車で自由に移動・返却できるというサービス。すでに、全国54の都市で本格稼働されています(平成25年12月時点:国土交通省の資料より)。事業主体は、地方公共団体や民間事業者などさまざまで、観光戦略の推進や公共交通の補完などを目的としています。
旅先で、仕事で移動手段として自転車が活用されるとフットワークも軽くなるはず。このサービスが普通になれば、きっといろいろなコトが変わると思います。
自転車台数の平均 | 約172台、最大:1,620台 |
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ポート箇所数の平均 | 約8箇所、最大:46箇所 |
ポート1箇所あたりの自転車平均台数 | 約24台/箇所、最大:約231台/箇所 |
自転車の利用が増えることはよいのですが、その反面で増えているのが放置自転車。街の景観を損ねるだけでなく、安全性や防災面からも社会問題の一つとなっています。
その解決策として、パーキングシステム(駐輪場)の整備も注目されるビジネス。自転車をスマートに活用することが私たちの理想です。
自転車はコンパクトであるため、小規模なスペースでも運営が可能です。また、単体の土地に限らず、駐車場の空きスペースなど、遊休スペースを効率的に活用することができます。
設備の導入・撤去が大規模ではないので、売却予定の土地やビル建設予定地など、一定期間の運営も可能です。
一般的にコインパーキングを運営する場合は、運営管理会社が土地の舗装や機材設置を行い、運営管理も請け負ってくれるためスタートしやすいビジネスといえます。
自転車の利用者が今後増えていくことを考えると、関連商品の需要も増えていくはず。自転車は実用性はもちろんですが、趣味性の高いスポーツでもあるため、機能性とデザイン性を重視した備品(アクセサリー類)が求められると推測できます。ママチャリでも安全性を確保するためのアイテム(ヘルメットやグローブ)などが普及するようになれば、自転車という乗り物の成熟度は増すことでしょう。
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